
・炭そだちは農業・畜産に使う炭(バイオ炭)の愛称です(登録商標)
・ハニカム構造で多孔質のため、優れた吸着力を発揮します。
・脱臭作用、調湿作用があり、環境の改善に役立ちます。
・炭は製造方法(焼成温度や工程)により性能が大きく異なり
「炭そだち」はその点にこだわって生産しています。
・炭そだちは有機JAS認証に必要な検査を実施し、必要な証明書の
発行は可能です。
・微生物との相性はよく、多様な微生物相(生物多様性)を作ります
・塩基置換容量(CEC)は高く、肥料分の保持力が向上するため
肥料効率が高まります。

ハニカム構造の多孔質
炭そだちは木炭の粉末です。
1gでテニスコートと同じ程度の表面積があります。
これが吸着力につながります。

菌根菌と炭
炭と微生物との相性は良い。
菌根菌や根粒菌等以外にも
多様な微生物が育まれます。
醗酵場には多くの炭が使われている理由です。
写真提供:日本バイオ炭普及会

テラプレタ(南米の黒い土)
南米アマゾン各地に点在する黒色土壌「テラプレタ」では、施肥を行わなくても植物が旺盛に成長しています。
その土壌の約20%は炭で構成されているとされ、こうした豊かな生育環境を炭がつくり出していると考えられています。
写真提供:日本バイオ炭普及会

地球温暖化防止と炭そだち
気候変動とバイオ炭(炭そだち)の役割
地球規模で気候変動が進み、世界各地で毎年のように自然災害が発生しています。
その原因の一つとされるのが地球温暖化であり、空気中の二酸化炭素(CO₂)濃度の上昇が大きく影響していると言われています。
「炭そだち」をはじめとするバイオ炭(Biochar)は、植物が光合成によって空気中のCO₂を取り込み、その植物体が炭化されたものです。
この炭を農地・圃場に施用することで、CO₂を長期間にわたり削減・固定することが可能となります。
こうした炭(バイオ炭)の効果は、日本政府が推進する Jクレジット制度 においても正式に認められています。

猪谷 保富 ホームページ管理人
■「炭で元気」「炭は地球を救う」を掲げた取り組み
私たちは「炭で元気」「炭は地球を救う」を合言葉に、健康につながる安全な食べ物・農産物づくりを支え、農業の収益向上に貢献する取り組みを進めています。
前身である(株)電子資材開発研究所の時代から数え、50年以上にわたり農家の皆さまとともに「炭そだち」を活かす方法について研究・開発を続けてきました。
農家によって差はありますが、多くの事例で品質の向上や収量アップが確認されています。
■炭と地球温暖化対策
炭は温室効果ガスの一つである二酸化炭素(CO₂)を削減・固定する働きがあると、国連IPCC(気候変動に関する政府間パネル)の報告書にも記載されています。
そのため、炭を活用した農業は温暖化防止に寄与する取り組みとして注目されています。
■土壌微生物の働きと安全な農産物づくり
土壌の「微生物多様性活性値」が高まることで、自然が本来持つ浄化力
(バイオレメディエーション)が働き、農産物の安全性向上につながるとされています。
実際に、微生物多様性活性値の高い圃場で収穫された農産物を検査・分析したところ、残留農薬・重金属が「検出なし」となる結果が得られた事例もあります。
■目指す未来
より多くのみなさまに炭を活かした農業に取り組んでいただき、
健康につながる安全で栄養価の高い、美味しく旨い食べ物づくりを広めることで、笑顔あふれる社会づくりに貢献したいと考えています。

